空っぽの箱庭と、施設「空白の宿木」と、君の物語。
物語が存在しない空っぽの箱庭に、白髪の少年が落ちてきた。施設で保護された「物語のかけら」である来訪者、ルカはたくさんの検査と実験を施されることになり──。
仄暗く青い白い霧に覆われた箱庭で閉じ込められ、時には実験や客の相手をする「物語のかけら」である様々な来訪者たちと、施設の局長や職員、上位存在たちが繰り広げる、小さなお話を標本のように綴る物語です。こちらは全年齢版。
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深層標本