この町は、きょうもあなたがいるから廻っている。
第五話「真夏の極寒と洗濯機の友だち」
負傷したはずの湖径は、あの下半身に〝謎の光〟が差す小説家に話題を持っていかれてしまった。
山椒魚町に住んでいるくらいだ……と、見下していた小説家は、彼も〝神〟と崇める官能小説家!
さらに未成年である石井さんまでも〝ファン〟である事を暴露し、悠希さんも加わり、湖径は名実ともに追い出されてしまう。
自宅から賑やかな談笑が聞こえる中、外で洗濯機を友にうなだれていると、
山椒魚町にいるはずのない美女が声をかけてきた……。
空を見上げると古い街灯にも見下されている。
ぼくの心の拠り所は洗濯機、お前だけだよ。
ごうん、ごうん、ごうん、じゃばーっ
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